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富樫虎太郎が衝撃のデビュー戦ダブルウイン!!


2023年 4月 30日(日)

埼玉県・MotoUP桶川スポーツランド

第2戦をMotoUP桶川スポーツランドで迎えたMiniGPジャパンシリーズ。とはいえ開幕戦は悪天候の影響でフリー走行は行ったものの予選、決勝は中止となったため、今回が事実上の開幕戦。気持ちも新たに14名の年間エントリーライダーが集結した。

しかし、今回も天気予報は雨マーク。何とかレースをしたい思いが通じたのか、朝方まで降っていた雨は止むが、ウエットパッチが所々にあり、スリックタイヤで走るには難しいコンディション。フリー走行1はレインタイヤでコースイン。フリー走行2からはスリックタイヤとなり今シーズンからMiniGPジャパンシリーズに参戦する#10富樫虎太郎が3セッションともトップタイムをマーク。フリー走行3では雨もパラついてきたこともあり周回数も抑え、決勝に向けてタイヤの温存も抜かりない。



#10富樫は、昨年MotoUP桶川スポーツランドで開催されている関東ロードミニ選手権 SP-EXPクラスで5戦中4勝を挙げて小学生ながらシリーズチャンピオンを獲得。元MotoGPライダー中野真矢氏率いる56Racingに所属しており、満を持してMiniGPに登場。4月に小学校6年生になったばかりの群馬県出身の11歳だ。先日の筑波サーキットコース1000でも光る速さを見せていたが、ホームコースとも言えるMotoUP桶川スポーツランドでデビュー戦ながら本命の一人に挙げられていた。


 

迎え撃つ昨年、ランキング2位の#15松山遥希、ランキング3位の#04国立和玖、#08知識隼和、#02土井陽希なども負けてはいられない。着々とマシンセットを進め迎撃態勢を整えていく。


それで

も#10富樫の勢いは止まらない。レース1のグリッドを決める予選1では、42秒334を計測2周目に、レース2のグリッドを決める予選2では、計測4週目に42秒284をマークし、ダブルポールを獲得。2番手に#15松山、3番手に#08知識隼和と続き、両レースともフロントロウは同じメンバーが並ぶ。2列目もレース1は#02土井が、レース2は#04国立が4番手、5番手を分け、6番手に#07吉原寅之介と同じ3人が並ぶ結果となっていた。


 

RACE 1



MotoUP桶川スポーツランド・ミドルコースを15周して争われたレース1。好スタートを見せたのは#15松山。ホールショットを奪うが、続く3コーナーのブレーキングで#10富樫がインからトップに立つ。#10富樫は、そのままレースをリードしていき42秒台で周回。これを#15松山がピタリとマーク。レース序盤は、#08知識隼和と#04国立もついていっていたが、中盤に入るとトップ争いは、完全に#10富樫と#15松山の一騎打ちとなる。そのペースは昨年、池上聖竜が記録した42秒247というコースレコードを超えてくる。#10富樫が42秒100をマークすれば、#15松山が42秒086という新コースレコードを樹立する。しかし、このバトルの決着は、11周目の3コーナーで#15松山が転倒し決着。#10富樫が見事デビューウインを飾り、#15松山は悔しいリタイアとなった。2位に#08知識隼和、3位に#04国立、4位に#02土井と続いた。


続く公式予選2でも#04国立が速さを見せ37秒593とタイムをさらに更新してダブルポールポジションを獲得。2番手に37秒658#20土井、3番手に37秒739#15松山、4番手に37秒740#08知識と、ここまではレース1と同じ順位に。5番手に37秒855まで詰めた#07齊藤がつけ、6番手に38秒060#09中谷 と続き、7番手に38秒099#02池上となり、レース2も3列目スタートとなっていた。



 

RACE 2

レース2は、レース1よりも3周多い18周で争われた。雨は降っていなかったもののインターバルに雨が降ったため各ライダーは、レインタイヤを履いてグリッドについた。まずトップに立ったのは2列目から好スタートを切った#08知識隼和。これに#15松山、#10富樫、#02土井、#04国立、#07吉原と続いていく。レース序盤は、路面コンディションやレインタイヤの感触を確かめながらペースアップしていく。トップでペースをつかむのが難しかったという#08知識隼和を6周目の1コーナーで#10富樫がかわしていく。これを見た#04国立も#08知識隼和をかわして2番手に浮上。トップ争いは#10富樫と#04国立の一騎打ちとなる。一方、前を追いたい#15松山だったが、ペースを上げられず、#07吉原と#08知識隼和との3位争いを繰り広げる。





















#10富樫に対し、勝負所を探っていく#04国立だったが、深いブレーキングをする#10富樫をなかなかかわすことができない。レインタイヤでも上位陣は43秒台で周回。レース終盤に入っても#10富樫と#04国立はテールtoノーズのままだったが、そのまま#10富樫が#04国立を抑え切りチェッカー。MiniGPジャパンシリーズデビュー戦でダブルウインを飾った。2位に0秒092差で#04国立が入った。3位争いは、最終ラップの1コーナーで前に出た#15松山が制し、#07吉原、#08知識隼和と続いた。6位に#02土井、7位に#03知識河穏、8位に#09真木來人、9位に#05今井勝也、10位に#11蘇勇太、11位に#13若松汐、12位に#14森山龍之介となった。




写真:RACE 1 表彰式



写真:RACE 2 表彰式



 


2023 FIM MiniGP Japan Series

2023年 4月 30日(日)

埼玉県・MotoUP桶川スポーツランド


結 果


レース1・レース2 優勝 

#10 富樫虎太郎

・シリーズランキング 1位

「レース1は比較的コンディションがよく自分のペースを刻むことができました。レース2は不安定な天候の中、ほとんどドライコンディションの中でレインタイヤでの走行となりました。レース序盤は状況を見ながら、いろいろ迷う部分もあったのですがトップに立って後ろからのプレッシャーを受けながらも、やっとの思いで勝つことができた感じでした。ホームコースで勝つことができてうれしいです」



レース1 3位・レース2 2位

・シリーズランキング2位

「レース1は、タイヤの状態が厳しく表彰台に上がれるように全力を尽くしました。結果的に3位でゴールできたのでよかったです。レース2は、トップについていくことはできていたのですが、富樫選手もブレーキングが強いので、どこで抜こうか考えながら走っていました。最終ラップのホームストレート後の1コーナーで仕掛けたのですが、かぶせてきたので、そのままいくと接触する場面だったので引きました。両レースとも表彰台に上がれたので、まずはよかったです」


レース1 2位・レース2 5位

・シリーズランキング3位

「レース1もレース2も後半でペースが落ちてしまったので次戦までの課題になりました。レース2は、トップに立てたのですが、コンディションも難しかったのですが、トップを走る難しさを知りました。次戦のもてぎ北ショートコースは得意なので、今回の課題を克服して最後までトップを争えるように練習します」


レース1 (DNF) ・レース2 3位

・シリーズランキング7位

「レース1は、パッシングポイントで追いつくことができず苦しいレース展開になっていました。攻めていった結果が転倒だったので反省しなければいけないですね。ペースも速くてついていくのが精一杯でした。コースレコードといってもついていっただけです。レース2はタイヤが厳しくペースを上げることができなかったのですが、最低限表彰台に上がっておきたいと思い3位でゴールできたので、よかったです」

 

FIM MiniGP Japan Series 2022

1位 池上 聖竜 (Ikegami Seiryu)



シリーズランキング・TOP3

※ 第2戦終了時の正式結果

順 位

ポイント

ゼッケン

選手名

1

40

10

富樫 虎太郎 Togashi Kotarou

2

32

4

国立 和玖 Kunitate Waku

3

28

8

知識 隼和 Chishiki Hayato




2023 FIM MiniGP Japan Series


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RACE RESULT

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