#2吉村 錬太朗がダブル優勝を果たし、逆転のシリーズチャンピオン獲得!! ランキング第2位の#5蘇 勇太と共にMiniGP World finalに挑む
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更新日:2 日前

2025 MiniGPジャパンシリーズ第5戦
2025年9月7日(日)
埼玉県 MotoUP桶川スポーツランド
2025シーズンは全5戦。10レースで組まれたFIM MiniGPジャパンシリーズ。今年2回目の開催となるMotoUP桶川スポーツランドで最終戦を迎え、最後を締めくくるにふさわしい絶好のレース日和となった。
チャンピオン争いは今シーズン優勝経験を持つランキング上位4名に絞られた。現在トップで2勝の♯3田中楓人。シーズン最多3勝の♯2吉村錬太朗。第3戦で初優勝を獲得した♯5蘇勇太。そして2勝の♯7吉原寅之介だ。最終戦は前戦に続き♯9田中倖が欠場。第4戦を欠場した♯13若松汐を加えた年間エントリー11名で争われる。
フリー走行

ユーズドタイヤで走るフリー走行は20分間×3本。フリー走行3本を全てトップタイムで締めくくったのは前戦の近畿スポーツランドでダブルウィンを飾ったランキング2番手の♯2吉村。今シーズン唯一3勝を挙げている♯2吉村は第2戦の同サーキットでも優勝を獲得しており、本人のコンディション的にも最高の状態で最終戦に臨んでいることが窺える。
フリー走行の時点で♯2吉村は2番手と約0.3~04秒の差をつけ頭一つ飛び出した状態。2番手以降は非常に僅差。今回もフリー走行から上位10名が1秒以内にひしめき合う。
予選①

予選前に前後NEWタイヤに交換され、そのまま予選を2回。決勝を2回走り切る。先ずは15分間の予選①がスタート。
トップタイムは41秒570を記録した♯2吉村がレース①のポールポジションを獲得。転倒を喫するものの、誰よりも少ない2LAPでタイムを出し早々に走行を終える。
2番手はトップから0.511秒差でランキング5番手、桶川がホームコースの♯10市川速人。3番手に♯4真木來人。4番手にランキングトップの♯3田中がつける。
予選②

インターバルを置いて行われた予選②トップタイムは♯2吉村。前戦に続き両レースポールポジションを獲得。この予選も2LAPで結果を出し走行を終える。決勝に向けてのタイヤ温存も完璧にこなしていく。
2番手は0.419秒差で♯7吉原。3番手♯10市川。4番手♯3田中。5番手に欠場明けの♯13若松汐が入った。
RACE 1

15周で争われる決勝レース①1列目♯2吉村、♯10市川、♯4真木。2列目♯3田中、♯7吉原、♯11相原凛玖。3列目♯6田中陸、♯5蘇、♯13若松。4列目♯10高江洲湊都、♯12福本裕士が並ぶ。
全車がきれいなスタートを決める中、ポールポジションからスタートした♯2吉村がホールショット。そのすぐ後にセカンドグリッドの♯10市川。そして5番グリッドから2つポジションを上げた♯7吉原が続く。1周目からハイペースな♯2吉村は2番手の♯10市川との距離を離していく。4番手♯3田中。2つポジションを落としてしまった♯4真木は5番手。

ファステストラップを更新する♯2吉村は2周終了段階で既に2番手と0.84秒差をつけ独走態勢を整えていく。
3周目。4番手を走っていたランキングトップ♯3田中が3コーナーで痛恨の転倒。そのままリタイアとなりノーポイントになってしまう。

依然トップ♯2吉村はその差を拡げつつ独走。2番手争いは♯10市川と♯7吉原の一騎打ち。その2人からかなり離れて4番手の♯4真木が後方集団を引っ張っていく。
4周目。2番手を争っていた♯10市川、♯7吉原が7コーナーで転倒。チャンピオン争いに関わる4人のうち2人目の転倒者が出てしまう。この転倒で♯2吉村は2番手との差を6秒以上、更に拡げることになる。2番手には♯4真木が浮上。3番手♯6田中陸。4番手♯13若松。5番手♯8高江洲が連なっていく。

依然、独走の♯2吉村。2番手以降は非常に近い距離でランデブーが続いていく中、12周目に♯13若松と♯5蘇が♯6田中を躱してポジションを1つずつ上げていく。2番手♯4真木。3番手♯13若松。4番手♯5蘇。5番手♯6田中。6番手♯8高江洲。7番手♯相原までの6台が一つの大きな集団の状態でファイナルラップに突入。
♯2吉村は2番手に10秒の大差をつけトップチェッカー。チャンピオンに大手をかける。2位は4年目で初の表彰台となる♯4真木。3位には♯5蘇。4位♯13若松は自己最高位となった。5位#6田中。6位#8高江洲。7位#11相原。8位#12福本。9位#7吉原。リタイア#10市川、#3田中。

レース①終了時点でのランキングはトップに♯1吉村135ポイント。7ポイント差128ポイントで2番手♯3田中。1ポイント差127ポイントで3番手♯5蘇。チャンピオン争いはこの3名に絞られ、ワールドファイナルへの切符2枚を賭けて最後のレースを戦う。
RACE 2

2025シーズンを締めくくる決勝レース②は3周増えて18周。ダブルポールポジションとなるレース①の勝者♯2吉村。2番グリッドは♯7吉原。3番グリッド♯10市川までが1列目。2列目♯3田中、♯13若松、♯11相原。3列目♯8高江洲、♯4真木、♯5蘇。4列目♯6田中、♯11福本。
ホールショットは見事なクラッチミートで♯2吉村。レース①と同じくオープニングラップから他を圧倒する速さで抜け出ていく。2番手に♯10市川。3番手♯3田中。♯7吉原はスタート出遅れ4番手に後退。

2周目の1コーナーで♯3田中が♯10市川のインに飛び込むがクロスラインで♯10市川が2番手のポジションを守っていく。9番手スタートの♯5蘇は5番手まで上がりワールドファイナル参戦権を1ポイント差で争う3番手の♯3田中を追いかけていく。先のレースと同じように♯2吉村がトップを独走。それ以降のライダーは大きな集団で接戦という形になる。
6周目に♯3田中が♯10市川を躱して2番手にポジションアップ。4番手♯7吉原。5番手♯5蘇。6番手♯4真木までが縦に長くなりつつある2番手争い。折り返し後半戦となる10周目の時点でトップ♯2吉村と2番手♯3田中との差は2.711秒の開きとなる。2番手争いはそれまで5台の集団だったが♯3田中。♯10市川。♯7吉原の3台になっていく。♯3田中の前に出る必要がある♯5蘇は集団から徐々に離され1秒761の差がついてしまう。

13周目に3番手を走っていた♯10市川がミス。一気に10番手まで順位を落とす。これで2番手争いが♯3田中と♯7吉原の2台になる。その後方では4番手争い♯5蘇。♯4真木。♯11相原の3台で繰り広げられる。
17周目。残り2周のタイミングで3番手♯7吉原が2番手♯3田中の後ろにピタリと張り付きチャンスを狙う。
ファイナルラップの3コーナーで♯7吉原が♯3田中のインに飛び込む。次の4コーナーでは♯3田中がインを取る。もつれ合う2台は♯3田中が行き場を失いコースアウトで失速。その間に♯5蘇が♯3田中の前に出ていく。

最初のフリー走行から圧倒的な仕上がりを見せてきた♯2吉村が堂々のトップチェッカー。4連勝を飾り文句なしの2025MiniGPジャパンシリーズチャンピオンに輝いた。2位にはレース①の雪辱を晴らした#7吉原。3位に1ポイント差を逆転しワールドファイナルへの参戦権を獲得した♯5蘇。4位は4年目の集大成と言える走りを見せた#4真木。5位は初年度とは思えない活躍の♯11相原。6位は果敢に攻め続けた♯3田中が入った。7位#13若松。8位#8高江洲。9位#6田中。10位#市川。11位#12福本。

表彰式


レース1 優勝 # 02 吉村 錬太朗

レース1 第2位 # 04 真木 來人

レース1 第3位 # 08 蘇 勇太


レース2 優勝 # 02 吉村 錬太朗

レース2 第2位 # 7 吉原 寅之介

レース2 第3位 # 05 蘇 勇太
ポイントランキング

ワールドファイナルへの参戦権は♯2吉村錬太朗、♯4蘇勇太が獲得。2名は日本代表選手としてサーキット・リカルド・トルモで開催されるFIM MiniGP World Finalへ挑戦する。国立和玖に続く2人目の日本人チャンピオン誕生に期待したい。
年間ポイントランキング表彰


シリーズポイントランキング チャンピオン
# 02 吉村 錬太朗
「開幕戦は下の方で争いで終わってしまって悔しい気持ちでどんどん取り組んていって、第2戦では優勝と準優勝を獲得することができたんですけど、第3戦は上手くいかないこともあったんですけど、色々な人のアドバイスのおかけでここまでこれたと思うので本当にありがとうございます。ワールドファイナルではもっと自分のレベルを上げてしっかりワールドで戦えるようになって世界チャンピオンを獲りたいです。」

シリーズポイントランキング 第2位
# 5 蘇 勇太
「凄く大変で序盤は年間2位だったんですけど、第4戦ではあまりうまくいかなくてランキング3位だったのでその時はヤバいなと思ってチャンスだと思ってました。ワールドファイナルでは絶対優勝します。」

シリーズポイントランキング 第3位
# 08 田中 楓人
「序盤は順調だったんですけど、第3戦あたりからなかなか調子が上がらなくて、思うような成績を残せませんでした。第4戦まではランキングトップで来られたので、最終戦もダブルウィンを狙っていましたが、うまくいかず、本当に悔しかったです。あとMIniGPは長島さんと津田さんのおかげなので本当にありがとうございました。」
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