圧倒的な速さを見せた# 2 吉村 錬太朗がダブルウィンを果たす!
- GP Mini
- 7月30日
- 読了時間: 5分
更新日:8月1日

2025 MiniGPジャパンシリーズ第4戦
2025年7月27日(日)
京都府 近畿スポーツランド
シーズン唯一の西日本開催となる京都府 近畿スポーツランドにて第4戦 FIM MiniGPジャパンシリーズが開催された。『天空のサーキット』と呼ばれるこのサーキットは他にはないコースレイアウト。そのため多くのプロライダーを輩出する関西の名門だ。
今シーズンもいよいよ残すところ2戦。最高の天候でシリーズ争いの佳境を迎えていく。
今大会は♯9田中倖が怪我のため欠場。♯13若松汐もやむなき事情で直前での欠場となった。年間エントリー10名。加えてスポットエントリーの♯14岡大治朗を加えた11名で争われる。
フリー走行

朝のフリー走行3回は前戦使用したタイヤをそのまま使用。開幕戦以外は同じフォーマット。NEWタイヤはもちろん、消耗が進んだ状態の良くないタイヤに対して如何にライダー自身が合わせこんでいけるか。これも非常に重要なスキルとなる。
フリー走行1のトップタイムは今期2勝を挙げランキング3番手につける♯7吉原寅之介41秒434。フリー走行2.3、総合トップタイムとなったのは今期1勝のランキング4番手♯2吉村錬太朗の41秒285。上位9名が1秒以内に収まる。
予選①

予選前に前後NEWタイヤに交換され、そのまま予選を2回。決勝を2回走り切る。先ずは15分間の予選①がスタート。トップタイムは40秒780を記録した♯2吉村がレース①のポールポジションを獲得。2番手はランキングトップの♯3田中楓人。上位2名がこの日初めての40秒台に入れてくる。3番手にはランキング6番手♯10市川速人。4番手にランキング8番手で関西のライダーである♯8高江洲湊都がつける。
予選②

インターバルを置いて行われた予選②もトップタイムは♯2吉村。両レースポールポジションを獲得。2番手は0.029秒差で♯3田中。予選②でも40秒台はこの二人のみとなる。3番手♯8高江洲。4番手♯10市川。5番手、関西圏の♯7吉原は地元に近いコースでもう少し上位に行きたいところ。両予選で転倒を喫した♯4真木來人は残念ながら決勝レースを走ることが出来なかった。
RACE 1

15周で争われる決勝レース①ポールポジションからスタートした♯2吉村がホールショット。その背後に♯3田中が遅れることなくついていく。オープニングラップは♯2吉村、♯3田中が抜け出た状態。そこから少し離れて5番グリッドから3番手に上がった♯7吉原が続く。その後ろ近い位置の4番手♯8高江洲は各所でチャンスを伺うものの、ラインやブレーキが安定せず危な気な走り。2周目に♯12福本祐士が転倒。そのままリタイアとなりレース2もDNSとなる。

トップ2台がハイペースに逃げていく3周目。これ以上離されまいとトップを追いかけていた♯7吉原がKTCコーナーで転倒。レースには復帰するものの、その後ピットに戻っていく。
6周目。上位4名はほぼ変わらないタイムで走っているものの、1周目から高いアベレージタイムをキープしているトップ1.2は3番手の♯8高江洲に対して2.5秒ほどの差をつけていく。4番手♯10市川は♯8高江洲のすぐ後ろ。少し離れて5番手♯6田中陸。6番手♯5蘇勇太。7番手につけていた♯11相原凛玖は転倒。ここから6周目ライコランドコーナー、7周目はクランクと転倒が相次ぎ各所でイエローフラッグが振られ勝負しづらい状況になる。

9周目に♯6田中を躱して♯5蘇が5番手に浮上するが10周目1コーナーで♯6田中が再度5番手。2台が激しく争う中、トップ争いは変わらず♯2吉村、♯3田中。動きを見せることなくハイペースなランデブーを続けていく。
15周目ファイナルラップ。♯2吉村はスタートから一度も前を譲ることなくトップでチェッカーを受け今期2勝目を挙げる。2位は♯3田中。3位♯8高江洲。4位♯10市川。最後まで縺れた5番手争いは5位♯6田中。6位♯5蘇となった。

RACE 2

続いて決勝レース②は3周増えて18周。♯4真木、♯12福本が不在で9台がグリッドに並ぶ。ポールポジションはレース①の勝者♯2吉村。ホールショットは抜群の仕上がりを見せる♯2吉村。その後ろ2番手に♯3田中と、トップ2台はレース①と全く同じ展開。3番手には1列目からスタートした♯8高江洲。4番手に♯10市川。序盤のトップ集団は4台で形成される。

3周目。♯5蘇が♯7吉原を1コーナーでパスして5番手に浮上。トップ集団は♯2吉村が逃げ始め♯3田中は前後に少し距離が出来る。♯8高江洲と♯10市川は近い状態にあったが順位が入れ代わり♯10市川が3番手へ。

6周目。上位4台の中で特別ラップタイムが飛びぬけているわけではない♯2吉村だがブレのない平均的に高いペースで2番手を1秒以上離して独走の形を作っていく。3番手♯10市川と4番手♯8高江洲はペースを上げて2番手♯3田中に完全に追いつき3台の2番手争いになる。続く7周目1コーナーで♯10市川がインに飛び込み2番手に浮上。

9周目。ペースが上がらない♯3田中を1コーナーでパスして♯8高江洲が3番手に順位を上げる。2番手の♯10市川はファステストラップを記録しトップ♯2吉村を追っていく。この時点での二人の差は1.1秒。このまま終盤まで展開は変わらず。各々のギャップは開いていく。最終的には2番手に対して2.2秒の差をつけて♯2吉村がダブルWIN。3勝目。2位♯10市川。追い上げを見せたが届かず3位♯8高江洲。4位♯3田中。5位♯5蘇。6位♯7吉原。7位♯11相原。8位♯6田中。9位♯14岡となった。

表彰式


レース1 優勝 # 02 吉村 錬太朗

レース1 第2位 # 03 田中 楓人

レース1 第3位 # 08 高江洲 湊都


レース2 優勝 # 02 吉村 錬太朗

レース2 第2位 # 10 市川 速人

レース2 第3位 # 08 高江洲 湊都
ポイントランキング

ポイントランキングは128ポイントで♯3田中が依然トップをキープ。♯2吉村は115ポイントとなり2ポジションUPの2番手。トップ♯3田中とのポイント差は13ポイント。♯5蘇は112Pで1ポジションDOWNの3番手。関西圏のサーキットながらいい流れを掴めなかった♯7吉原は1ポジションDOWNの4番手。5番手は1ポジションUPの♯10市川。6番手2ポジションUPの♯8高江洲。7番手2ポジションDOWNの♯11相原。今大会最大の3ポジションUPを果たした♯6田中は8番手にジャンプアップした。
次戦はいよいよ最終戦。第5戦は9月7日。今シーズン2回目の開催となる埼玉県 motoUP桶川スポーツランド。数多くの世界戦ライダーを輩出する名門が決戦の舞台。多くのライダーに可能性を残す熾烈なチャンピオン争いが続く中、誰が世界への切符を手にするか。
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