2024 MiniGPジャパンシリーズ第3戦
2024年6月23日(日)
茨城県・筑波サーキット コース1000
シリーズ第3戦は、開幕戦と同じく茨城県・筑波サーキット コース1000での開催となった。決勝の2日前に観測史上2番目に遅い梅雨入りとなった関東地方。前日は青空が広がったが、第3戦は朝から雨模様となる。今回は年間エントリーライダー15名に加えスポット参戦2名の計17名のライダーがレースに挑んだ。
フリー走行
ウエットコンディショで始まったフリー走行。1本目は、#09真木來人が開始早々からペースアップしセッションをリードするが、最終コーナー進入で転倒を喫してしまう。その後、ここまで2戦4勝を飾っている#08知識隼和が、ただ1人、40秒台に入れる40秒250をマークすると、このタイムを破る者はなくトップタイムとなる。これに41秒107の#12邱羣洋、41秒216の#03田中楓人、41秒312の#04国立和玖、41秒502の#07吉原寅之介、41秒633の#06森本貴汐と続いた。
フルー走行2本目は、雨が止み中途半端な路面コンディションとなっていたため#08知識、#04国立、#07吉原、#14澤琥士郎は走行を見合わせていた。このセッションでは、#12邱が41秒319でトップ。2番手に#02吉村錬太朗が41秒541、3番手に#09真木が41秒592で続くトップ3。
その後、路面はほぼ乾いて来たがレインタイヤのまま3本目のフリー走行が行われた。路面の状態を見ながら徐々にペースアップ。セッション終盤のアタックで38秒829をマークした#04国立がトップ。これに#08知識が38秒884で続き、タイトル争いを繰り広げる2人が速さを見せた。3番手に#03田中が39秒007で肉薄し、4番手に39秒401の#07吉原、5番手に30秒545の#13若松汐と続いた。
予選
そしてレース1のグリッドを決める予選1を迎える。コンディションはドライとなり、スリックタイヤでのタイムアタックとなった。このセッションでは、終盤にアタックした#04国立が、ただ1人37秒台に入れる37秒805でポールポジション。2番手に#03田中が38秒213、3番手に#08知識が38秒303、4番手に#07吉原が38秒364、5番手に#13若松が38秒814、6番手に#02吉村が38秒897と続いた。
予選2は、雨がパラパラと降り始める中でのセッションとなったため、セッション序盤の勝負となった。ここでも#04国立が37秒625と予選1よりもタイムを縮め文句なしのダブルポール。2番手に#07吉原が38秒100、3番手に#03田中が38秒136、4番手に#13若松が38秒190と続き、#08知識は38秒257で5番手となっていた。
RACE 1
予選2セッション終盤から雨は降り続き、路面は再びウエットコンディションとなりレース1がスタートする。ポールポジションから好スタートを切った#04国立がトップに立ち、#03田中、#08知識、#07吉原、#09真木と続いていく。
オープニングラップからハイペースで走る#04国立に対し、#08知識と#07吉原はついていくが、#03田中は遅れてしまう。何とかついていきたい#03田中だったが、3周目のヘアピン立ち上がりで転倒してしまう。レース序盤は、#04国立、#08知識、#07吉原の3台がトップグループを形成していたが、5周目のヘアピン手前で#07吉原が転倒し脱落。トップ争いは#04国立と#08知識の一騎打ちとなる。
その後方では、#09真木が3番手に上がっていたが、6周目に転倒。レース終盤にかけ転倒も多くなっていった。そんな後続の混乱を尻目に、#04国立がトップを走り、その差をジリジリと#08知識が縮めて行った。2人のみが別次元の41秒台で周回。その差は、1秒を切ったところまで#08知識が追い上げたが、0秒877差で#04国立がトップでゴール。しかし、レース後に黄旗区間の追い越しのペナルティを受け3ポジション降順の4位。#08知識が優勝となり開幕5連勝。2位は#11蘇勇太、3位は#16高江洲湊都となり、2人とも初表彰台となった。
RACE 2
レース2もウエットコンディションで行われた。スタート直前にエンジンストールがあり、クイックリスタートで仕切り直しとなった。周回数の減算はなく18周で争われた。フロントロウ3番手グリッドの#03田中が好スタートを切りホールショットを奪うものの、1コーナーでイン側から#04国立が前に出ていきトップに浮上する。3番手に#07吉原、4番手に#08知識、5番手に#13若松と続いていた。
# 08知識は、最終コーナーで#07吉原を、2周目のヘアピンで#03田中をかわし2番手に上がると#04国立の追撃に入る。しかし、レース1でトップでゴールしたにも関わらずペナルティで4位となってしまった悔しさを晴らすべく気合いの入った走りを見せる#04国立はトップを快走。
レース終盤に入ったころにバックマーカーの集団があり、ちょうど1コーナーで黄旗が振られていたため、この集団に引っかかってしまい、#08知識との差が縮まったが、この集団を抜いた後にファステストラップをマークして引き離しチェッカー。今シーズン初優勝を飾った。#08知識が2位となり、レース1で転倒を喫してしまった#07吉原が3位となった。以下、#02吉村、#15張、#13若松、#12邱、#11蘇、#18田中倖、#03田中 楓人と続くトップ10となった。
表彰式
レース1 優勝 / レース2 2位
# 08知識隼和
「予選がドライになると調子が悪くレース2の予選は5番手になってしまっていました。決勝は雨が降ってくれたのでよかったですが、レース1は(国立選手の)ペナルティがあって優勝できましたが、両レースとも2番手だったのは悔しいですね。ただ、チャンピオンシップを考えれば、難しい雨の中でしっかりゴールできたことはよかったと思います。チャンピオンを獲って、ワールドシリーズで勝つことを目標に残り2戦4レースも頑張ります」
レース1 4位 / レース2 優勝
# 04国立和玖
「今回は調子もよく予選もダブルポールを獲ることができましたし、レース1もトップでゴールできたのですが、黄旗追い越しのペナルティで3つ降順となってしまい、知識選手に勝ちを取られてしまったことも悔しいですね。その分もレース2は気持ちを切り換えて集中して走ることができましたし、危ない場面もありましたが、しっかり勝ちきることができたのは、うれしいですね。残り2戦4レースは全て勝つつもりで臨みます!」
レース1 2位 / レース2 8位
# 11 蘇 勇太
「ウエットコンディションは得意ではないですし、自分の実力ではないですが、初めての表彰台なので結果的にはよかったです。レース2の前に2位になったことを知ったのですが、レース2でも結果を出そうと思ったら緊張して固くなってしまったので、次回はそのようなことがないようにしたいです」
レース1 3位 / レース2 13位
# 16 高江洲湊都
「レース1はスタートで出遅れてしまったのですが、集団の中をしっかり走り切ることができたのが、よかったと思います。オバーレでウエットコンディションは初めてでしたし、実はレース2が終わってからレース1が3位ということを知ったので、なおさらうれしかったですね。次戦も表彰台に上がれるように頑張ります」
レース1 DNF / レース2 3位
# 07 吉原寅之介
「レース1はスタートからトップグループについていくことができたのですが、ヘアピン手前で転倒してしまいリタイアになってしまいました。身体は大丈夫だったのですが、マシンが大破してしまいました。レース1からレース2までのインターバルは予定より短くなっていたので、その間に修復してくださったメカニックや関係者の皆様に感謝いたします。そのおかげでレース2では3位になることができました。ありがとうございました」
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